冬がまた巡り来る。



 ―― 二学年目 ――


[しばしの憩い]


「ねー、さー」
 始まりは、そんな意味の無い音。

「今、このゲーム流行っているんだって!」
 アレクサンドラが言う。だけど、彼女の情報網は独自すぎて、誰も知らなかった。
「≪The village have monster≫。モンスターのいる村という呼び名のゲームなんだけど、ほんっとに誰も知らないの?」
「知らないなあ」「ああ、知らん」「右に同じ」
「はあ……。進級祝いにでも、みんなで盛り上がろーと思ったんだけどね……。出直すわ」
「それはちょっと待てよ、サンドラ」
「何、セルゲイ?あと名前省略しないでくんない」
「それは無理、長い」
「えい」俺の頭に縦にした手を叩き込まれる。犯人はアレクサンドラ。これは痛い。
「ってえーっ。暴力反対!」
「まーまー。仲良くねー。」適当な感じでフランクが言う。
「で、その、モンスターがどうとかいうゲーム?って説明してもらえば出来る感じ?」
「え?んー、まあ多分だけど、できると思うわよ。それが何か、フランク?」
「じゃー、やろうよ。俺頑張ってルール覚えるし」
「そうだよ!じゃ、俺みんな呼んでくるから!」
 俺は明らかにこの場から逃げた。

 一階ロビーに十五人全員が集まった。珍しいことではある。レイチェルも、アリスもいる。だけど、座る場所が足りていない。
「……食堂いこっか」
「賛成」
 誰からともなく移動の提案。それから移動。勝負の場は二階へ。
「ルールを紙に書き出してみたんだけど、どうかな」
「んー、どれどれ?」



≪舞台はひとつの田舎の村。村人は皆仲良く協力しながら暮らしている。
 だが、村人の中にモンスターが変化したものが潜んでいると噂が走る。そいつを追放しなくては、村に本当の平和は訪れない。
 村には異能力をもった人間も潜んでいる。聞く者、護る者、知る者。彼らは味方だ。うまく使え。
 一昼夜で一ターン。昼は追放者を決めるため村人全員で相談しろ。夜は能力者が走り、モンスターが一人殺戮する。追放、殺戮されたものは、以降発言禁止。
 モンスターを追放したら村人の勝利だ。だが、ひとたび人間の数をモンスターが上回ってみろ。村は壊滅する。

−Role−
 [Head man]−ゲーム進行者/マスター役・ゲームには参加しない。
 [Telling]−聞く者/夜ターンに進行者に一人だけ、村人の真贋を尋ねられる。
 [Knight]−護る者/夜ターンのモンスターの攻撃から一人だけ完全に守ることができる。
 [Asking]−知る者/昼ターンに追放した者がモンスターだったか、マスターに確認できる。
 [Monster]−モンスター/夜ターンに一人殺戮することができる。追記・今回は四人にしてみた。
 [Other]−通常村人。≫



「分かる?」
「私はーなんとかー」
「俺分からないなあ。サクラ、教えて」
「あ、私は分かりました」
「……すまん、もう一回初めから読むから待ってくれ」
「なんとなく分かったかなーって感じがする」
「――……」
「アリスもわかってるっぽいねー。あたしも分かったよ」
「レイチェル起きてっか?」
「ええ」
「ガジュマロとイツキはオッケー?」
「なんとか、かな?」
「多分平気だ」
「で、ほかのみんなも平気かな?マスターは私がやるから」
「ういー」
「役はー、どうやって決めるのーぅ?」
「くじを作ったから、みんなで引いてもらうわ」
「十四枚ってことか?」
「そうそう。このカゴに入っています!」
「用意速っ!」
「うるさい、セルゲイ!ではどーぞ引いてね」

 カゴから入念に折りたたまれた紙を一枚引いて開き、中を確認。そこには、――monsterの文字。アレクサンドラ独特のちょっと引っ掻いた感じの癖のある字。なるほど。俺は紛れ込んだモンスター役か。紙は元通りに折りたたんでカゴに戻す。

「みんな、自分の役は把握したよね」
「うん」と返事をするものと、頷くもの。みんな準備できたみたいだ。車座になってやるゲームらしい。円ではないけれど、長方形の長い方の辺に座る食堂のテーブルは、まあまあナイスなんじゃないだろうか。

「んじゃいきまーす。まず役確認します。みんな伏せてくださーい。呼ばれたら顔上げてね」
 机につっ伏す。
「聞く者の人顔を上げてください。下ろして。えっとー、護る者の人顔を上げてくださーい。下ろしてくださいー。知る者の人顔上げてー。下ろしてくださーい。モンスターの人顔上げてください」
 顔を上げる。四人……誰だ?
 きょろ、と見回すと、ガジュマロ、ライラ、フレードリクが顔を上げていた。お互い手を振って確認する。もちろん、声は出さずに。
「誰だか確認したら下ろしてくださーい」
 下ろす。
「はいはーい。じゃー、起きて」
 みんなが顔を上げる。むぅ。あの三人以外は村人だってわかるけど……あ、俺らがお互い庇いあわないといけないのか。ふむふむ。

「んじゃ、昼ターン。モンスターが紛れていることが判明しまーす。
 一人目の追放者を話し合って決めてくださーい。誰の真贋を見極めるかとかも話し合ってねー」

 アレクサンドラの聞き慣れない敬語混じりの進行。これで追放されないようにすんのが俺の役的には正しいんだよな。
 でもやりなれないゲームゆえみんな手探り状態だ。ここは俺が。
「んー、とさあ、村長的なやつ決めたらどうだ?で、そいつが司会進行みたいなさ」
「えっ、俺がやんのそれ?」副リーダーのハルが言う。リーダーはレイチェルだけど、いつも話し合いの時の司会進行はハルだからな。
「や、別にハルじゃなくても誰でもいいんじゃねえの?今はさ。まあ、イツキとかだと不安だけどなあ」
「大丈夫だよ、俺も俺が司会進行とか不安すぎるから」
「イツキってばー、開き直るのー?」
「え、だって事実じゃないか」
「まあそうだけどーぅ」
「で誰がやるの?」
「やっぱ、ハルじゃない?」
「ですかー?」変な丁寧語で答えるハル。
「慣れてるじゃん」
「でも、俺何すればいいかわかんないよ?」
「あ、五分位で決めてくださーい」
「速っ!」
「だって、そういうルールだもの」
「ええい、俺でいいよ司会。で、なんだっけ?誰の真贋を聞くか決めんのね!」
「そうよ、あとこのターンに追放する人を決めてね」
「一ターン目から!?」
「そうそう。謎よね。私もそれは思ってるけど、決まりだから、誰か決めて頂戴な」
「ううん、誰を追放するのがいいかな、意見ある人いる?」
「まあ、私からアドバイスとしては、役持ちの村人は追放しないように気をつけてねってことかな」
「じゃあ、役持ってるよって言った方がいいの?」
「モニカ、役なの?」
「え、違うけど」
「アレクサンドラ、助けてー」
「マスターはゲームにかかわらない決まりなんだけどな。まあ、初めてだもんね。役は出来るだけ隠したほうがいいと私は思うけど」
「そうなんだ」
「でー、そろそろ時間なんですが」
「ええーっ、どうする?レイチェルに聞く?」
「とりあえず聞いてみよう」
「レイチェル!どう?なんか、どう?」
「ハル……私は読心出来るわけじゃないです……。でも、フレードリクは一回調べてみるといいと思います……」
「なぜ私なんです!?」
「さっきから発言が一度もないので……。いつもならこれだけの時間、話し合いがあれば一度は発言しています……」
「そんな理由で!?慣れていなかっただけですよっ」
 うーわ。やばいやばい。さすがレイチェルだ……。
「じゃあ、追放は誰にするんだ?」慌てて、発言をはさむ。
「……希望としてはフレードリクです……。その上でハルの真贋を確認がベストです……」
「ええ、俺!?」
「ハルは不審さを感じたわけではないのですが、司会進行がモンスターでは困りますから……」
「あ、そう?んじゃいーや」
「ハル、今のちょっと怪しいー」
「えっ!?」
「なんてー、言ってみただけー」
「なんだよ」
「じゃー、今ので決定?」
「ちょっと待ってください、アレクサンドラ。私も疑われたままでは引けません!」
「でも時間がね」
「俺はレイチェルに従うけど、フレードリクが役持ちだった場合まずくねーか?」
「……フランク?」
「俺、なんにもない村人だからさ、なんだったら、俺追放でもいいし」
「……ハル、あなたはどう思いますか……?」
「ん?んー、どうかな、わかんないや。でも確かにフレードリクが役持ちで緊張してたってことは考えられないか?」
「……そうですね、仕方ないです。面倒ですが本気でいきます」
 レイチェルが、ふっと、息を強めに一度吐く。やべっ!マジモードだああっ!!
「モニカ、あなたはフレードリクについてどう思いますか?」
「あたし?」
「私はフレードリクとはまだ一年の付き合いですが、あなたとアリスは上級学校時代からの付き合いなので意見を伺っておこうと思いまして。どうですか?」
「あたしには分かんないな……あー、セルゲイが椅子で体育座りしてんのにそれに何も言ってないのはおかしいかも。でも緊張してるってのも分かるな。フレードリクってテストの朝はぼーっとしてんだよね」
「そうなんですか」
「そうそう。そうだよねっ、アリス?」
「――そう」
「知りませんでした。記憶します」
「時間ですー。追放する人を決めてくださーい」
「レイチェル?」
「そうね、じゃあ、悪いですけれど、人数がまだ多いことですので、『なんでもない村人』と申告してくださったフランクをとりあえず追放にさせていただいて、……ハルの真贋を先に調べましょう」
「了解」「はい」「わかりました」
「すみません、フランク」
「全然。あ、気にすんなよ。チーム戦ではこんなことは何回も来るんだぞ」
「ええ」
「ではっ。フランクさんを追放します。さようなら」
 夜がきました。皆さん、寝てください。伏せて伏せて。あ、フランクは起きてていいよ」
「あ、そうなん?」
「そうそう。ただし発言は不可だからね。オッケー?では、夜ターンです。
 [聞く者]の人、顔を上げてください。誰の真贋が知りたいですか。……。その人が人間なら○、モンスターなら×マークを出します。……その人は――です。顔を下ろしてください。
 [護る者]の人顔上げてくださーい。誰を守りますか?指さしてください。……この人?はい、わかりました。顔を下ろしてください。
 [知る者]の人顔上げてください。今夜追放したフランクさんが人間なら○、モンスターなら×マークを出します。フランクさんは――です。
 [モンスター]の人、顔を上げてください」
 顔を上げる。あー、なんとかこのターンはみんな生き延びたな。フランクが驚いてる。
「声を出さずに、今夜、誰を襲うか相談してください」
 フレードリクがびしっとレイチェルを指さす。そうだな。ガジュマロとライラが頷く。
 アレクサンドラがレイチェルを指さし。
「この人を、今夜襲います。以上。
 朝がきました。皆さん起きてください」
 もそっと、みんなが顔を上げる。
「で、夜のうち起きたことの報告ね。
 えー、モンスターの攻撃は失敗しましたっ。報告以上。
 では二日目に追放する人……真贋を聴く人とかも決めてね。時間厳守でお願いだよ!」

 うわあ。レイチェル護られたのか。あー、そりゃそうだよな。ってことはあれだな。無防備っぽいやつを狙ったほうがいいんだな。
「うわ、誰だろ、狙われたの。怖―」
「ハルは?ハル。村人だったの?」
「言ったら聞く者だってばれるじゃない。言わないでしょう」
「あっ、そうか。ライラ頭いいな」
「実は私、このゲームに似たものをやったことがあるの」
「そうなんだ」「へーっ」「ちょっと頼りになるな」
「あ、そ、そんなに頼られても……困るんだけど。はは……」
「で、このターン追放は誰にするのー?」
「うーん……俺に聞かれても分かんないよ、サクラ」
「イツキというー、意外な観点からの意見をねー、聞いてみよーと思ってー」
「俺、正常な観点からの意見を聞いたほうがいいと思うよ」
「気がついていなかったですが、セルゲイ、椅子にはきちんと座るように。じゃないとひとまず殴りますよ」
「へーい」
「返事は、はい、ですよ」
「はいはい」
「一回」
「はーい」

 おっと、描写が長くなってきたな。短めで行こうと思ってたんだが。
 という訳でダイジェスト。

 次のターンではレイチェルの真贋を聞くと決まり、やっぱ怪しかったフレードリクが追放された。
 ただ、モンスターサイドの攻撃も成功。ハルを殺害することに成功。司会進行が俺の役割に。
 それを聞いたとき、アリスがいつもとは違う、彼らしくない動きをしたのを昼ターンで指摘。が、追放はされず、真贋になった。追放者が決まらずにいたところ、ハーディーガーディーがフランク同様、志願。少しもめたが、結局そう決まった。

 やばいな。村人とモンスターの人数比おかしくね?
 この辺からレイチェルの視線が痛かったんだが、遂に怪しまれた。
「ハルが殺害されたのが気になります。私を狙うのは分かります。狙われた上で護る者の方が護ってくださったことは分かっているんですが、ハルは狙うには少しリスキーな気がしてなりません。……司会役をモンスターサイドである人材に移したかった……と、私は考えます。セルゲイ。あなたは、村人ではないのではないですか?」
「違うよっ!なに言ってんだよ。俺は自分から司会をやったわけじゃねえ。だろ?」
 そう、確か……イツキあたりにセルゲイがやったら?と言われたからだ。
「それもそうですね」
「勘違いで追放は勘弁だ。俺はこのゲーム楽しいから長くやってたい」
「でも……真贋は聞いておきたいです。いいですよね?」
「え?あ、ああ。いいよ別に」
 やばい。そんなことしたらバレるに決まってる。……いや、でもわかるのは知る者のやつだけだ。名乗ったら狙われるんだ。名乗らない可能性もある。
 最悪、レイチェルを殺害に持っていけるかも知んねえ。
「いいぜ。調べても」
「となると、また追放者でもめそうですね。私にはもうひとり怪しい人間を出せません」
「俺、いいよ」
「サクラ思ったんだけどー、自分から名乗り出るってことはさーぁ、普通の村人じゃん。追放しないでとっておけば、後々使えると思うけどー」
「良い案ですね、サクラ。確かに名乗り出たイツキは怪しくない。今までのフランクとハーディーガーディーもそうでしょうね。気がつかなかった私がどうかしていました。そしてそう発言したサクラも村人です。そろそろ絞込みにかかってもいい頃ですね。考えます」
 うつむいてしまった。あーやばい。あれはほんとに真剣に考えてるよっ!ガチのレイチェルに勝てるわけないじゃねえか!
「えーっと、今まで真贋されたのってハルとー、レイチェルと、アリスー?」
「知る者の人が何も言わないんだもん、みんな、村人だったんじゃ?」
「おお、そういえばそうかー。さすが一回やったことあるだけある」
「やだな、セントエルモ。そんな、大したこと言ってないよ」
 ライラは……あれは引っかき回してんじゃねぇな。普通に喋ってる。
「追放した三人の真贋はーぁ?」
「調べてないからわかんないね。でもフレードリクは怪しかったんでしょ?」
「でも本当かわかんないでしょー。モニカは何か分かったー?」
「さっぱり。難しいね、このゲーム」

「このターンの追放は、セルゲイかライラがいいです」
「えええっ」「私!?」
「いろいろ考えたのですが」
「あー、まあいいけどね」「うー」
 よくねえに決まってんだろ!
「では、セルゲイは司会なので一応真贋からで。追放はライラでお願いします」
 なんでライラ出てきた!?
「なんでライラ?怪しくないじゃん」
「分かりませんか、モニカ?普段のライラであれば、アレクサンドラが探してきたゲームをするときに、似たようなゲームをやったことがあるなどとは言わないはずですので。反論はありますか?」
「いや、別にそこまでの反論とかは、あたしはないけど……」
「……」
「ライラー?」
「あ、はい。私ですね。いいですよ」
 よくない!
「ではすみませんが追放はライラ。セルゲイ真贋でお願いできますか?」
「じゃいいね。そういうわけで、ライラさんさようなら。夜ターンです。寝て寝て」

 うわ。これやばいよ。起こされたとき、ガジュマロに手だけですまんと謝る。殺害は悩んだけど、数を減らそうと思って、ほとんどノーマークのセントエルモを選んだ。

「朝がきました。みなさん起きてください。昨晩の襲撃は成功。セントエルモさんが殺されました」
 ほとんど起伏のない、作業の時の声でアレクサンドラが言う。あいつ、飽きてきたな?
「あの」
 リラがちょこっと挙手する。……まさか!
「実は私、聞く者だったんだけど、今まで村人しか調べてなかったから黙ってたんだけど、セルゲイ、モンスターだよ」
 うーわ。
「やっぱり……」
 うお。レイチェルが納得してる!あーくそ。
「はいー。俺モンスターですよ。ばれたらしょーがないっしょ」
「あとね」
 まだあるのかリラ!?
「実は……ハル調べてないの。その時レイチェル調べたの」
「ええ?レイチェル調べるターンあったじゃん」
「モニカ、うん。そう困っちゃって、あなたを調べたんだ」
「あ」
「モニカも村人なんだよね。私知ってるよ」
「なんていうか……ありがとう?っていうのも変か」
「追放はーセルゲイじゃん。真贋は?」
「あとね、サクラとガジュマロとイツキ調べてない」
「そういえば、ガジュマロ、あなた、さっきから発言がないですけど、何か考えはありますか?」
「俺か……。実はまだゲームに付いていくのでいっぱいいっぱいなんだ。すまん」
「そう……。先ほど名乗り出たということは、イツキは村人で間違いないでしょうね。サクラとガジュマロどちらかを調べましょう」
「サクラはいいよー、調べても」「……別に俺も構わない」
 頑張れガジュマロ!
「……このターンの追放はセルゲイ、真贋は、ガジュマロを希望します。いいですか?」
「うぃー。さらばみんなー」「ああ」
 次ターンで終了じゃねえか!

 ガジュマロは夜ターンで、レイチェル殺害を狙った。
 護る者は、アリスだった。黙々とレイチェルを護り続けていたようだが、さすがにこのターンはリラを護った。
 知る者は……顔が上がらない。既に『死んでいる』者の中にいるんだろうな。きょろきょろしていたらセントエルモがひら、と手を振った。セントエルモだったようだ。
 ガジュマロがモンスターであることがリラにバレた。
 レイチェルへの攻撃は通ったけれど、村人は五人、モンスターはガジュマロのみ。人数で優れなかった。
 ガジュマロの追放を持って、ゲームエンド。
「この村に平和が訪れました」





 一月 二十四日 マリキュールの休日

 記録者 Sergei



 今日はサンドラがなんかゲームを持ちこんだ。

 せっかくだから、進級祝いってことでみんなでやった。しばしの憩い、だそうだ。

 結構楽しかったけど、勝てなかったのはやっぱ悔しい。(俺は敵サイドだった)

 まあ、レイチェルは敵に回しちゃあ、いけねってことがすげー分かった。



 明日は午後授業もないし、係りもない。暇だ。

 学校の近くに洋品店が新しくできたっつう話を聞いたから行ってこようかと思ってる。



 いじょー。





つぎー